渋谷区ふれあい植物センター

2026年5月の日記

5月30日(土)晴れ

今月も盛り沢山な1ヶ月だったが、月末の最後の週末がとんでもなく楽しかった。
まずは、土曜日。知り合ってから15年くらい経つだろうか。小笠原のUSK COFFEEと2年ぶりのイベントを開催した。今年は、北海道の木工作家・YOUSUNも加わり、コーヒーを丸ごと、余すことなく使い切るワークショップとなった。


まずは、コーヒーの花のお茶の試飲からスタート。ジャスミンのような甘く華やかな香りとさっぱりとしたフルーティーな味わいに、会場の参加者たちから「美味しい」「コーヒーの花とは思えない」とあちこちから感嘆の声が。
続いては、コーヒーチェリー(果実)のお茶の試飲も。これはコーヒーの果皮を乾燥させて作るお茶。これまた、コーヒーとは異なり、爽やかな酸味とほんのりした甘味が体に染み渡る。
こうした体験を提供してくれるのもUSK COFFEEが、コーヒーを栽培している生産者だからこそできること。ちなみに、USK COFFEEは、コーヒーの栽培、焙煎、カフェでのドリップまで、およそコーヒーにまつわるあらゆることを全て自社で行なっている。だからこそ、今回のYOUSUNとのコラボレーションにつながる。
というのも、東京からおよそ1000キロ離れた小笠原で育ったコーヒーの木を、これまた東京から700キロほど離れた北海道へ送り、そこでYOUSUNが、一本一本のスプーンを手で彫ってくださった。今回のワークショップのメインが、このコーヒーの木から彫ったスプーンを、コーヒー豆を収穫した後の果肉と果皮を乾燥させたギシルで染める体験なのだ。

コーヒーの豆を描く人。模様をつける人。参加者それぞれが思い思いに、自分のスプーンを染めていく。ちなみに、私は、文字を書いた。「細い筆だし、滲むから、文字は書いたことがない」とYOUSUNにも言われたのだが、無理やりトライ。ここでお見せするほどではないが、自分としては大満足で、今では毎日使っている。

コーヒーは飲料になり、道具にもなる。そして丸ごと使い切ることができる。改めて植物としてのコーヒーの凄さと魅力を、最後に参加者全員で小笠原産コーヒーをゆっくりと堪能しながら味わった1日だった。

5月31日(日)晴れ。

本日は、恵比寿にある「渋谷区農園ハウス」で育てているトマトをふれ植で『トマト推しDAY』としてフューチャーするイベントを開催。
先月の日記で書いたトマトジュースや生食用のトマトの販売はもちろんのこと、通常は夜パフェとして密かな人気を集めているトマトパフェを昼から提供したり、

通常のトマト栽培においては、栄養をどんどん持っていってしまうのでカットしている脇芽を使った栽培ワークショップを実施した。
これは、農園ハウスに常駐しているスタッフが考案した企画。美味しいトマトを育てるためとはいえ、毎日のようにカットしている脇芽をなんとかアップサイクルできないかと考え、コップに水を入れそこに脇芽を入れておいたら根が出てきたので、ペットボトルや空き缶を利用して植え付けたところ、見事にぐんぐん成長していったことから立案したワークショップである。

これは、脇芽の栽培活用だけでなく、循環もデザインしようと金魚を飼いながらその糞を栄養素として活用するアクアポニックスも制作して展示した。
農園ハウスで育てている5種類のトマトをそれぞれ試食してもらい、その後、クジで苗を決めた。育て方のレクチャーをして、栽培用のポットに土を入れて持ち帰ってもらった。

この二日間、余す所なく私たちの暮らしに役立ってくれるコーヒーと、普段なら廃棄されてしまう脇芽までも、植えつければしっかり育ち実をつけるトマトに、改めて植物の素晴らしさを教えてもらった。



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