渋谷区ふれあい植物センター

2026年3月の日記

3月15日(日)晴れ

園長日記、ゆるゆると再開します。
お読みいただける方、これからもよろしくお願いします。

さて、今週末はさながらツアーのようだった。
まずは土曜日。毎年恒例となっている広尾学園が年に一回開催する、経済、医療、テック、アート、ソーシャルなど各界の先駆者や研究者などが一堂に会し、生徒たちは興味のある先生の授業を受けられるという『スーパーアカデミア』に登壇させていただく。
私の講義は、『渋谷から始める都市農業が変える人々の暮らしと未来』。もう、このようなテーマで講義をさせていただくようになって7年にもなる。年々、生徒たちのアーバンファーミングへの興味関心が高まっているのを感じる。
講義を終えると、福岡・博多へ移動。
翌日の日曜日は、ふれあい植物センターで大事に育てて、自家採種をしてきた『渋谷ルッコラ』を博多の天神で育てて『天神ルッコラ』を育てようというプロジェクトへの講座と実際の種蒔き作業。
写真はそこに集まった皆さんとの集合写真。
このプロジェクトは、ふれ植のコミュニティコンポスのアドバイザーを務めていただいている『ローカルフードサイクリング』代表のたいら由以子さんにお声がけいただいた事がきっかけ。
中高生への講義も、渋谷で育てた種を地方で種蒔きすることも、「農と食の地域拠点」として、渋谷から伝えて、繋げていく大切な仕事なのです。

3月29日(日)晴れ

「区民マルシェ」を開催した。

毎回好評な、ふれ植のコミュニティコンポストで出来た堆肥と赤玉を混ぜた培養度をお配りする「土の譲渡会」、ふれ植スタッフが育てたハーブの苗や近隣の障害者福祉施設『くるる』さんが水耕栽培で育てているサラダ野菜の販売、園内で収穫期を迎えた八朔の収穫&試食会、最後は夜の植物園ツアーまで。

土の譲渡会をすると毎回必ず来てくれる男性がいる。聞くと、渋谷のマンションのベランダでもう何年もコンポストをして家庭菜園をしているそうだ。また、上で書いた広尾学園での去年の講義を受けた学生が訪ねてきてくれて、学校のプロジェクトでインドに行って現地の大学生と畑から出る野菜の残渣のアップサイクルをする活動をしてきた話をしてくれた。その活動内容がユニークで環境対策にも繋がりそうなので、ふれ植でイベントしてもらおうと思う。

都会の中でも、こうして、誰に知られることもなく、ただコツコツと未来への種まきをしている人たちがいるのだ。

植物や野菜のこと、種や土のこと、料理や食べること、伝統的な暮らしの知恵や、テクノロジーを活用した新しい取り組みまでそれぞれのジャンルで活躍する人やモノ、コトなどをここでしか読めない記事として発信しています。